true special “Hans Hansen” heart series.
一度見たら忘れられないハートがぎゅぎゅっと並んだ、憧れのデンマークジュエリー。
TOTOでご紹介できるのが本当に嬉しいです!ありがとうございます!
こちらは10月に行ったパリで、いつものジュエラーが集めてくれてました。感謝。
実はこのイヤリングのみ刻印がありません。
でも3点同じ持ち主から購入したのでHaH本物だとは思うのですが、
キャッチのデザインもスクリューではないクリップ式で、
刻印がないのも古いゆえかなと思います。稀に工程が飛ばされているものがあります。
それゆえ値段はかなりお値打ちにしています。
クリップはしっかり頑丈に留まり、イヤカフにもできます。
このハートシリーズ、何を話そうかなあと思ったんですが、
実は1932年に初めて発表されたコレクションであることをまずお伝えしたいです。
そんな古く?!と驚いてしまうほどの今見ても洗練されていて、どこも修正しようのない非のつけどころがない完成されたデザイン。
本当にデンマークの銀細工は凄いです。知れば知るほど。他国と比べて思うのは、元は彫刻家が金銀細工師として転向して活躍していたりするので、美術的な表現の意味合いが強く感じます。
このハートシリーズは、最初にして至高。とても思い切りよく、でも高い技術で繊細に丁寧作られた美しい作品です。
ブランドの名前であり創業者であるHans Hansenの息子、Karl Gustav Hansen(KGH)がなんと18歳の頃にデザインしたもの。
Hans Hansenにおいてジュエリー製造を牽引したのは実はこの人で、また1940年に父のHansが若くして亡くなり25歳という若さでHans Hansenを引き継いだのもこのKGHです。
彼は10代の頃から才能を爆発させていたようで、お父さんが17歳の息子にジュエリーラインの製造を依頼したのが始まりだそう。その後1年越しに発表されたのがこのハートシリーズを含むFuture Collection。
古代の様々な時代にインスピレーションを受けた「エジプト」など、”未来”をテーマにして前衛的なジュエリーを約50点発表しましたが、中でもこのハートシリーズは非常に成功したラインとして評価されています。KGHの文献に掲載されている当時の写真も貼っておきます。
個人的にも、Hans Hansenといえば!なこのハート。KGHのデザインは割と装飾の多くないところが好きで、このハートもなんというか、有機的でありながらシルバーのクリアな研磨面が多いある意味削ぎ落とされた、使われ続けているハートモチーフの中でも他にないオリジナリティに強く惹かれます。摩耗に耐えるため厚いパーツに拘って作られており、どれだけ年月が経ってもむしろどんどん美しくなっていく類まれなシルバージュエリーだと思います。
(ちなみにシルバー磨くのにハマった相棒が、果てしなく時間をかけてピカピカにしてくれました。)
1992年にGeorg Jensennに吸収されており、それ以前に手仕事で作られたHans Hansen名義のジュエリーは現在入手困難で、中でもこのハートシリーズは日々高騰し続けているヴィンテージ。
インターネット上ではくまなく調べたところ、販売はされているもののかなり高額な商品しか見つかりませんが、
現在生産されていない上に市場に少ないこと、また一度手に入れたら一生を共にできるジュエリーとして決して高くはないと思います。
Hans Hansenジュエリーは刻印から正しい年代を特定することが難しく記載していませんが一番古くで30年代、新しくても60年代頃までのものではないでしょうか。
ちなみに前回ご紹介したドロップイヤリングのデザイナー、Bent Gabrielsenは1950年代からKGHに代わってHans Hansenのジュエリーデザインを主導しています。
Hans Hansen、並びにKGHに興味が沸いてもらえたら是非googlingしてみてください。食器からジュエリーまで素敵なものばかりでみてるだけで楽しいです。でも中でも私はやっぱり、このハートが一番好きだな!(笑)
1年の締めくくりに、スペシャル枠でのご紹介なので、残ったらアーカイブとして一生手放さないと思います。
きっともう二度とないと思うので、是非この機会に。
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material - 素材 silver 925
size - サイズ 1×1.2cm
weight - 重さ 3.9g
condition - コンディション 問題なし