素晴らしいアンティークのウォッチチェーン。
懐中時計をつなげてウエストコートのボタンに引っ掛けてポケットにしまう、19世紀から20世紀にかけて広く普及していた紳士のアイテム。
ピーキーブラインダーズのトミーのスーツの中にチェーンがたらんと垂れて見えるのが本当に格好良かったです。
イギリスのバーミンガムのジプシーギャングのお話。ネットフリックスにあるドラマです。
こちらはクラスプの横に写真を入れるロケットが付いていて非常に珍しいです。
中のフレームは爪で引っ掛けて枠のシルバー、間のプラスチックを外すことができます。(写真最後の2枚をご覧ください)
そして気になるこのシルバーと黒の縞模様。黒い部分はニエロと呼ばれます。
簡単にいうと銀や銅、硫黄の混ざった合金で、古代ローマからビザンチンも愛し、その後イギリスや東ヨーロッパで広く普及した歴史ある技法。
ニエロは合金でエナメルよりも遥かに強度が高いので、シルバーと組み合わせてデザインを作り、表面をヤスリで磨き上げてこのような縞々のシルバーができあがります。
詳しく気になる方は是非ご自身でお調べください。世界中に沢山プロフェッショナルな情報があります。
単純にこのシルバーと黒のコントラストが好きで、なぜかウォッチチェーンに多いニエロチェーン。
今回パリで初めて仕入れることができてとても嬉しいです。さらにニエロのロケットチャームまでついて。
ニエロのチェーンには意外にもピンクゴールドが合わせられることが多く、
それも優雅でアンティークらしくて素敵なんですが、
これはシルバーとニエロのみの渋い黒銀。ここが個人的な語りどころ、一番格好良いです。笑
ウォッチチェーンはいろいろな長さが存在し、時折ネックレスとして完璧なものに出会えます。
昔知らずに首に巻いてて、親切なアンティークショップのオーナーさんに教えてもらったのがきっかけで好きになり、個人的にも沢山集めています。
男性の嗜みとして、様々な素材やデザインで何百年も前から作られていますが、
これは今までいろんな国のプロのディーラーから見させてきてもらった中でもダントツでした。二人で一目惚れして、気合い入れて買ってみました。
懐中時計って今は使うシーンもないので、現代的には鍵などつけるのがお勧めです。
元々の使い方を踏襲して、ジャケットのボタンホールにつけてポケットに入れたりしても、新しいアクセサリーになりそう。
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material - 素材 sterling silver
size - サイズ チェーンの長さ41.2cm ロケットのサイズ2×2cm
weight - 重さ 18.7g
condition - コンディション 問題なし